
【ブログ第15回】猫刺繍の魅力と技術とは?「首をかしげるマンチカン」を刺繍した事例からご紹介
こんにちは、Astream刺繍です。
※前回の予告について
前回のブログで「次回はステッチや試し縫いの技術解説を」とお伝えしていましたが、
その前にもうひとつ、最近制作した猫の刺繍作品をご紹介させてください。
なぜならこの作品には、猫刺繍ならではの“リアル表現のヒント”が詰まっていたからです。
このあと予定しているステッチ解説ブログの「事前資料」としても、
ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
今回は、最近完成したマンチカンの猫ちゃん刺繍を通じて、
「猫ならではの魅力」や「犬とは違う表現のポイント」、
そして制作でこだわった部分について詳しくご紹介します。
「猫の刺繍って難しそう…」
「うちの子の表情、刺繍でちゃんと残せるかな?」
そんな疑問を持っている方にとって、この記事が参考になれば嬉しいです。
🐱ご依頼内容:「あのきょとん顔を残したい」
ご依頼いただいたのは、
首を少し傾げたポーズが印象的なマンチカンの女の子の刺繍でした。
送っていただいた写真は、
・正面から見つめる大きな瞳
・ほんの少し首をかしげた姿
・ふわふわのオレンジの長毛
とても愛らしく、「この子の表情を刺繍で再現したい」と思わせてくれるものでした。
✨猫刺繍ならではのポイント
猫は犬と比べて表情が控えめです。
だからこそ、細かいニュアンスや仕草を丁寧に拾う必要があります。
🐕 犬の刺繍の特徴
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表情が明快
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毛並みが比較的わかりやすい
🐱 猫の刺繍で大切にしていること
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微妙な目線・口元の表情
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毛の柔らかさや立体感
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全体のバランス(特にポーズの角度)
🎨糸色の選び方と試行錯誤
見た目にはグレーの猫ちゃんですが、刺繍では5色以上の糸を使い分けています。
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オレンジグレー(ベース)
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ライトグレー(光の当たる部分)
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チャコールグレー(陰影)
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ホワイト(胸元・鼻筋)
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オレンジピンク(鼻・内耳)
毛並みのふわっとした質感を出すため、糸の重ね方や方向を何度も調整しました。
試し縫いの段階で「もう少し柔らかく見えるように」と微調整を重ねています。

奥がベースとなる色で”オレンジピンク”、手前の糸は力強い猫の眼の虹彩に使った糸

右側が額付近の糸、左のベージュ系がベースの上から重ねて縫って毛並みを表現

口、鼻周りは白糸を使用。手前の糸はベースとなる糸の上から重ねて毛並みを表現する。2枚目の画像の刺繍糸とは若干色合いが違います
📌完成後のご感想

猫のマンチカンの刺繍出来上がり。きょとんとした表情に、少し首を傾げている様子がとてもかわいい
完成した刺繍をクッションに仕立ててお届けしたところ、
ご依頼者さまからはこんなお声をいただきました:
「まさにこの顔なんです。家族で大笑いしながら、でもちょっと涙も出ました。」
この言葉が、私たちにとっても何より嬉しい瞬間です。
💡猫刺繍をご検討の方へ
「うちの子も刺繍にできるかな?」というご相談は、ぜひお気軽にどうぞ!
猫刺繍におすすめなのは:
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首をかしげたポーズ
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眠そうな目
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香箱座り
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毛づくろいの途中
写真は1枚でも大丈夫ですが、
顔のアップ/全身/雰囲気がわかる写真の3枚があると、より忠実に再現できます。
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✍️さいごに|
もし「うちの子の、あの表情を残したい」と感じたら、
その気持ち、ぜひお聞かせください。
あなたの大切な猫ちゃんの魅力を、針と糸で形にします。
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